johan

社会人兼東京理科大学の学生が人生観を綴る

#6

ある日の夜、素敵な1日の終わりを目指して歩き回った。

 

日本において、もしくは私を中心とする世界線では夜に歩き回るのは"最悪"の2文字にしかならなかったようだ。

そこに最高級の友人がいたなら、最高級のメンズがいたなら、変わったのかもしれないが。私は夜中にポイ捨てされたゴミなのか?それならば、私の周りにはハエが集っていたのかもしれない。そう思いたくなる程の夜だった。

 

そろそろ私に上出来な夜をくれてもいいのではないだろうか。クリスマス、サンタは私に素敵な夜をプレゼントしてくれることを祈りたい。まずは私のサンタ探しから始めなければ。

 

まずは上質な睡眠をとることから始めよう。

来週から新しい世界がゴミクズになった私を待っているのだから。

 

 

Y

#5

毎日、気になることは山ほどある。政治経済、事件、エンタメはたまたIT。私にとって全て人生の中でどうでも良いものだが、なぜか気になってしまう。今日もyahooニュースから目が離せない。ローマ教皇はクリスマスを中止にしたらしい。このままバレンタインも中止にしてくれないだろうか。

 

金曜日は世の中の素敵な男と女が繁華街に繰り出す一週間で一番良い日。そんな私もハイクラスなメンズを見つけに近場の繁華街へミモザを飲みに出掛ける。近場でなければ疲れてしまう上に素敵な出会いがなければより一層疲弊する。そんなのただのお疲れ様だ。ゲイバーで叱られていた方がまだマシである。しかし世のシングル達はいそいそと街に繰り出す。リミットが近いから、もしくは刺激を求めて。

 

近頃連絡をとることをやめたメンズがいる。彼は年収2000万も夢ではないハイクラスの男。何度か寝たが最高の夜を届けてくれる。彼は持ち物だけでなく贈り物までハイクラスだった。しかし彼は仕事第1主義。次に休暇だ。替えの女性など山ほどいるのだろう。もしくはマイハンドで充分なメンズかもしれない。仕事はともかく二の次にされ続けるのはもうサムとの恋愛で懲り懲りである。2000万の彼の連絡先は削除してしまった。愛してくれるメンズは他にいくらでもいると思う。しかしながら未だサムと他の男を比べてしまうのは自分にとって今までで1番マッチした男性だからなのだろう。いまもまだ、愛情は消え失せない。今の私はサムで構築されている。悔し涙を流した学生時代も、元彼に監禁された大学時代も、もう恋愛は懲り懲りだと投げ打ってシングルを貫こうとした私を世の中の歯車に引き戻してくれたのも、サム、サム、サム……

未練がましいのは嫌いだが、サムは別物だ。24年も横にいた唯一無二の男なのだから。そして大切な友人。彼にとってそう思える女性であるかは別なのだが。

 

彼のような男性にはいつ会えるだろうか?そう考えながら今日もPRADAのハイヒールを履いて家を飛び出すのだ。PRADAのハイヒールはやめない。これは、これだけは私の唯一なのだ。裏切らない美の象徴、PRADAだけが私を肯定し足元をささえてくれる。

 

そして私に素敵なパートナーができたなら、日本ではクリスマスをやろうじゃないか。

クリスマスまであと20日

 

 

 

Y

#4

男と女は30歳で立場が逆転する。

 

近頃焦りと女性としてのリミットを感じながら生きている。しかしながら焦るだけなら簡単だ。行動、それはあまりに面倒に感じるのだ。手軽に出会うことができるのはクラブ、相席ラウンジ、etc...

クラブはVIPに入れば楽だが体力を使う。私の最近は相席ラウンジだ。綺麗目なインテリアと座り心地の良さ、ドリンクの多さから毎回同じ場所にしか行かない。出会うはずもない接点のない人間と話をするのは非常に面白い。

先日ラウンジへ顔を出してみると面白い人類に出会った。見た目も身長もお財布も、会話も面白い。しかし彼は3年も女性としてないらしい。本人曰く動くのが面倒だと。騎乗位ならば話は別なのだろうか?ミモザを飲みながら不思議と彼を見つめてしまった。騎乗位の苦手な私には当然務まらない相手だ。

 

最近の私といえば新しい仕事探しに夢中だ。大学に入学するため仕事を辞め、貯金とデザインの仕事をしていたがコロナ禍で人と話す機会が減り、大学もリモートの為時間に余裕が出来すぎてしまった。そのせいかタバコの本数も増え、貯金が弱々しいものになってしまった。勉学と並行できる仕事を探しジョブサイトを歩き回っている。人と話す機会が減ったと言えば、最近は愛猫ティムとの会話が多い。

 

会話はにゃん。たったそれだけ。

 

 

Y

#3

世の中は狂い始めているかもしれない。

 

コロナ禍によるコミニュケーションの減少によるものなのか、はたまた人類の退化なのか?私にとって母のように懐きたくなる友人ミランダと久しぶりに中華を食べに出かけた。ミランダは友人の紹介のような形で出会ったが、1度会ったきりしばらく会わずにいた。しかしある日私の住む街にたまたま引っ越してきたのだ。それも3ブロック程の場所だった。徒歩数分程度である。仲良くならないはずがない。

しかし彼女にも生活があり私にも生活がある。お互い引越しをし、たまにメッセージや電話のやり取りはあっても会うことは減っていた。彼女はある意味中毒性のある女性。美容ナースであり博識、人間らしくたまに毒舌。共にいると気持ちがいい空気が漂う。

久しぶりに会う彼女は変わらない。私の目に狂いはなかった、最高にハイクラスの女性だ。そんな彼女もしばらく会わない間にパートナーが出来たようだが、情事を伴っていないらしい。彼女はそれで充分で私の好きな水のような相手のようだった。正直羨ましくもあったが私には難しい。愛の情事は私にとって必要不可欠であり1日に何度でも出来てしまう、というより何度でもしたいのだ。不思議で仕方なかったが、彼女の周りは水で囲まれているようだ。

 

最近上手く行かないことが多い、寒さに身体がついて行かないのかもしれない。ベットの中は暖かい。しかし物足りないものがあるのは確かだ。愛猫のティムが横にいて擦り寄ってくれている。温もりが気持ちがいい。小さな温もりと共に全てを包み込んでくれる相手は今はそばにいてくれないのだ。コロナ禍で人に会う機会も減り笑うことも悲しむことも減っていって無気力になっている。所謂孤独感が強い、そういう状況なのだ。今日は全ての連絡を断ち切り孤独感に浸ってみた。これは良くない。なにかしなければいけない気にさせる。しかしながら無駄にハイテンションな努力をしてもそれは自己満足にしかならないのではないだろうか?根性論というのはあまり好きではない。意味を見いだせることのみに行動したいというのはワガママなのだろうか?

 

今日はクリームシチューを作ることにする。得意料理だ。なぜならこのメニューはミランダに教わったからである。さすが私が尊敬するハイクラスの女性。ピーラーの使い方も知らなかった私が、ジャガイモを包丁で剥けるようにしてくれたのだから。

 

 

 

Y

 

#2

女は30歳までに結婚、35歳までに初産、など諸説語られている。

現に私は27歳だがつい最近シングルに逆戻りしてしまった。これは悲劇なのだろうか?それとも合わない相手と無駄に時間を過ごさなくてラッキーだったのか?むしろ私はシングルでいても女として見られなくなってしまう方が怖いと感じる。27にもなると若々しい肌や弛みのないヒップ、そして破天荒さがなくなっていくことを日々痛感しながら生きているのだ。こんなことを思いながら大きなマグカップにコーヒーを入れて飲んでいる。なぜだろうか、大きなマグカップを片手にするとまるで自分がマンハッタンにでも住んでいるように錯覚する。憧れなのだろうか?部屋にはデスクと化粧台、セミダブルのベット。必要な家具はこれだけでいい。しかしインテリアは不必要なまでに変えたくなるようだ。和風な押し入れをウォークインクローゼットにリフォームし今度は白の壁紙を派手に変えようとまでしている。自分自身を変えたい証明なのか?もしくは新しい自分を作りたいだけなのか。精神や心と向き合うのはとてつもなく難しいようだ。

 

 

他人もそうだ。幼なじみ兼元彼のサムは私という人間を全く理解していなかったし、私もサムを理解できていなかった。最近新しい学友ができた。名前はミシェル。彼女は今までに出会った中で一番理解できない。会話がしづらいのだ。こちらからボールを投げてみても返ってこない。まるで返答できないようにパイ投げして私が黙らせてしまっているような気分になる。そんなの最低だ。彼女は不思議だ、安い中華料理屋で15分以上メニューと戦っている。時間という感覚がないのだろうか?それとも優柔不断?ケチというやつか?そんなミシェルにパートナーができた。相手はターナー。年収ランキング上位の会社で技術開発をしている凄腕な上、ターナーはとても気さくで面白い。もう少し身長が高ければ私もアタックしたいような素敵な男性だ。休日、口が寂しい私は電話でミシェルとターナーがデートをした話を聞いたが、会話がほとんど出来なかったようだ。そして分かった、ミシェルにパイを投げているのは私だけではなかったようだ。そして確証はないがミシェルはパイを投げつけられるのが趣味なのかもしれない。

 

 

話は変わるが女は情事を共にした相手に執着する習性を持つ人がいる。最近6歳も歳の違う若い男の子と夜を共にした。全くもって興味を惹かれなかったが綺麗な顔と若い力強さに流されてしまったのだ。いつも相手は年上の私だがなんとなく求められている時チワワに見つめられたような可愛らしさを見つけてしまった。だからと言って彼に執着はない。なぜだろうか、新しいメンズが現れると彼とどうなりたいか考えがちな私だが、それがない。考えた私に一つの答えが湧いた。そう彼は私にとってお子様で可愛らしい小動物と同じなのだ。

アンチエイジングに良さそうだが私にはただの水の方がが性に合うのかもしれない。

 

 

 

 

 

Y

#1

毎日は目まぐるしい。

人々にとってそれが生活なのだ。同じことの繰り返しであっても、続ける事に意味は見出されるのだ。朝同じ時間に起き、同じ仕事をし、同じ食事をデリバリーをする。つまらなく感じ、私たちは新しいコミュニティーを探す。

新しいとは多大な労力を伴うが大当たりならピカイチに輝ける場所になるだろう。私の大当たりはいつ訪れるのだろうか?つい最近まで3歳からの友人、所謂幼なじみのサムとこれが最後の恋愛だと思いながら交際をしたものの破局してしまった上に、大学の授業はコロナ禍に伴いオンライン授業なので認識が正しいのか分からないまま進んでしまう。どちらも場所としては大はずれだった。

 

突然電話が鳴った、大学時代の友人ハロルドからだった。彼は携帯ショップの正社員。見た目は女受けしないだろうがとてつもなく人柄が良い。私とまだ連絡をとってくれているのだから”良い人”に間違い無いだろう。そんな彼から今日限定で割引で携帯を変えないかと言われたのだ。まさか、まさか信頼した友人に突如営業をかけられるなんて!!と大きく口を開けて失望しかけたところ、確かiPhoneの新作が発売された時に大幅割引されるようなキャンペーンがあったら貴方で契約してあげると約束していたことを思い出した。自分が言ったことを思い出すまでにこれだけ時間がかかる上に相手を疑うまでしてしまったのだ。自分への嫌悪、と共に”良い人”との約束でなければ疑わなかったかもしれないという疑念が湧いた。完璧なんて有り得ないと奥底で思い込んでいるのだろうか?

 

確かにそうだ。サムは私にとって完璧な存在だと思い込んでいたが、実際は違った。昔馴染みでお互いを確実に認識できておりSEXの相性も抜群。彼は大手通信会社で働いており将来も有望。インフラ系ほど信頼できる仕事はないし食いっぱぐれることも少ない。大金持ちとセレブな将来を望んではいないが穏やかに2人の生活が構築できる完璧の相手だと思ったが彼は最後に私に言った。

”俺もヨハンも変わる”のだと。確かに人間は進化し続けていく。しかしどうだろう、人間の根底の部分までは変わるのだろうか?私は彼にとってどう変わったのだろうか?

彼は私にとって男だが親友だった。男と女になってしまって最高の親友には戻れない。

 

私も彼もスモーカーだ。しかし彼は今日でタバコをやめるらしい。

 

 

 

#0

 

なぜ人は難しい選択を強いられるのだろう?

人生には選択肢が多すぎる。恋愛、家庭、勉強、仕事、衣食住まで他にもきっと色々な選択に悩み戦わなければならない。もしくは戦うことを拒否し緩やかに生きる人もいるだろう。

戦うには、矛も盾も必要だ。生まれつき矛を持ってる人もいれば盾を持っている人、中には両方を持っている人もいる。不平等、まさしくそれが人生というやつなのだ。しかし攻撃力守備力、特殊能力?を最大限に生かしながら人はパワーアップしていく。まるでゲームのようだが、その通りやり直しの効かないゲームなのだ。

 

つい先日、アニメハイキューを見てくつろいでいた私だったが驚いた。

”負けは弱さの証明ですか?”ー武田一鉄

正直震えたつ言葉だった。

何せ私は負け続けてきたまるで”負けの化身”だったからだ。様々な点において諦めることの多さたるや。しかしそれは弱いという事にはならないのかもしれない。 ここから立ち上がり高い壁を越えていく事、それを怠れば弱いままだが壁はいつでも存在する。越えていかなければならない、人間ならば。

 

越えていくために時にはサポートしてくれる友人も欠かせない。モニカは私の唯一無二の友人であるが彼女とは長年の付き合いというわけではない。波長、きっとそれは本当に存在するのだろう。彼女と出会って2年ほどで自分の弱みまで握られてしまったようなものなのだ。大袈裟ではない。彼女は私の冷凍庫にテキーラがしまわれていることまで知っているのだから。

 


これで前支度は出来たようなものだ。皆戦っている。

私も彼らのように戦い始める準備をした。

 

 

 

 

Y