johan

社会人兼東京理科大学の学生が人生観を綴る

#1

毎日は目まぐるしい。

人々にとってそれが生活なのだ。同じことの繰り返しであっても、続ける事に意味は見出されるのだ。朝同じ時間に起き、同じ仕事をし、同じ食事をデリバリーをする。つまらなく感じ、私たちは新しいコミュニティーを探す。

新しいとは多大な労力を伴うが大当たりならピカイチに輝ける場所になるだろう。私の大当たりはいつ訪れるのだろうか?つい最近まで3歳からの友人、所謂幼なじみのサムとこれが最後の恋愛だと思いながら交際をしたものの破局してしまった上に、大学の授業はコロナ禍に伴いオンライン授業なので認識が正しいのか分からないまま進んでしまう。どちらも場所としては大はずれだった。

 

突然電話が鳴った、大学時代の友人ハロルドからだった。彼は携帯ショップの正社員。見た目は女受けしないだろうがとてつもなく人柄が良い。私とまだ連絡をとってくれているのだから”良い人”に間違い無いだろう。そんな彼から今日限定で割引で携帯を変えないかと言われたのだ。まさか、まさか信頼した友人に突如営業をかけられるなんて!!と大きく口を開けて失望しかけたところ、確かiPhoneの新作が発売された時に大幅割引されるようなキャンペーンがあったら貴方で契約してあげると約束していたことを思い出した。自分が言ったことを思い出すまでにこれだけ時間がかかる上に相手を疑うまでしてしまったのだ。自分への嫌悪、と共に”良い人”との約束でなければ疑わなかったかもしれないという疑念が湧いた。完璧なんて有り得ないと奥底で思い込んでいるのだろうか?

 

確かにそうだ。サムは私にとって完璧な存在だと思い込んでいたが、実際は違った。昔馴染みでお互いを確実に認識できておりSEXの相性も抜群。彼は大手通信会社で働いており将来も有望。インフラ系ほど信頼できる仕事はないし食いっぱぐれることも少ない。大金持ちとセレブな将来を望んではいないが穏やかに2人の生活が構築できる完璧の相手だと思ったが彼は最後に私に言った。

”俺もヨハンも変わる”のだと。確かに人間は進化し続けていく。しかしどうだろう、人間の根底の部分までは変わるのだろうか?私は彼にとってどう変わったのだろうか?

彼は私にとって男だが親友だった。男と女になってしまって最高の親友には戻れない。

 

私も彼もスモーカーだ。しかし彼は今日でタバコをやめるらしい。